「治さない」セラピー

世間に少しずつ浸透し始めたイーマ・サウンド®︎。それをひと言で表す言葉としてよく使われるのが「音響振動セラピー」という言葉。しかし、イーマ・サウンド®︎を実践する人たちが強く主張することのひとつに、イーマ・サウンド®︎は医療ではない!というものがあります。ここが多くの人が最初に?(クエスチョン)を抱くポイントです。

そもそもセラピーという言葉自体がギリシャ語由来の治療・療法という意味をもつ言葉。音響振動セラピーと言っているのに医療ではないと主張する、そこに矛盾を感じても当然かと思います。元々はマナーズ博士という英国の医師が医療として築き上げたセラピーでした。

医療とは狭い意味では医療機関で行うすべての行為なので当然これには当たりません。しかし、医療を広い意味で捉えれば、人間の健康の維持、回復、促進に関する活動ということで、それならイーマ・サウンド®︎も医療の一部ではないかと思ってしまいます。しかし、左にあらずなのです。

イーマ・サウンド®︎が何をしているのかと言うと、健康な人の臓器や組織が発している振動(周波数)を人間の耳で聞こえる可聴音(20Hz〜20,000Hz)に変換し、各組織に聞かせることでそれぞれの組織が共振共鳴し、本来の振動を取り戻すことで身体の調和を高めています。

それは、音が一定の形や模様をつくる性質があるというサイマティクス の原理をもとに、マナーズ博士が発見した「健康な生体の各組織はそれらを形作っている音(周波数)を発している」と考え、半世紀にも及ぶ研究の末、健康な生体の各組織は特定の5つの周波数が組み合わさった複合調和音から出来ていることを突き止めた、マナーズ原理と呼ばれる真実をベースにしています。

病気やストレスなど目には見えない不調でバランスを崩した生体が発する振動音は健康な生体のそれとは違うのです。その壊れた生体のバランスを元のよい状態に戻すことで免疫力を高め、健康で豊かな人生を送るサポートをすることを目指したのがマナーズ博士の築いたセラピーです。

そして、マナーズ博士と共に研究を続けて来られたイーマ・サウンド®︎創始者・松下幸訓先生がその意思を継ぎ、博士の死後も研究を重ねた結果、生体が本来持っている未知の能力を自ら発揮しようとする力を高める音の割り出しに成功し、それを加えることでその生命(いのち)が最高の力を発揮し、輝くよう開発されたのが現在のイーマ・サウンド®︎なのです。

医師が病気を治すのとは違い、病人が自らの身体によいものを取り入れ治るのとも違う。健康なからだ本来の音を思い出し、元の状態を取り戻す「治さない」セラピーたる所以がここにあります。さらに未だ見ぬ自身の能力を高めて行く、それが現在の進化し続けるイーマ・サウンド®︎なのです。